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古くから信仰を集めてきた神社の由緒と、その土地に根付いた文化を紹介。

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金刀比羅神社・浜(今治市・菊間地区)

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菊間町浜にある「金刀比羅神社(ことひらじんじゃ・こんぴらさん)」は、「今治・道後はまかぜ海道」としても知られる、美しい瀬戸内海を望む国道196号線沿いにあります。この道は、瀬戸内海の輝く波と、穏やかな海岸線をずっと走ることができるため、ドライバーさんやサイクリストさんにとても人気があります。特に朝や夕方の時間帯には、海面が太陽の光でキラキラと輝き、息をのむような絶景が広がります。爽やかな海風を感じながらのドライブやサイクリングは、自然と一体となる贅沢な体験で、絶景を楽しみたい方にはまさにピッタリのルートです。

そんな絶景の道沿いに、ひっそりと佇んでいるのが金刀比羅神社です。ただ、この美しい景色に見とれていると、うっかり通り過ぎてしまいそうになるのでご注意を。

金刀比羅神社へは、国道196号線を走っていると「松本瓦興業(株)」という屋根工事の会社の近くに、ひっそりと廃墟となったドライブインがあります。その横にある細い道を登っていくと、瀬戸内海を見渡す小高い山の上に、神社が静かに姿を現します。

境内には、菊間町指定有形文化財に指定されている2基の瓦灯籠があります。特に大きな灯籠は高さ3メートルを誇り、かつては海寄りの崖の上に立ち、航海灯としても重要な役割を果たしていました。この灯籠は、文政9年(1826年)に航海の安全を祈るために建立されたと伝えられています。灯籠の光は、暗闇の中で瀬戸内海を行き交う船舶の道しるべとなり、多くの漁師や船乗りたちの命を守ってきました。

現在の灯籠は平成9年に復元されたものですが、当時の姿を忠実に再現し、金刀比羅神社の境内に今もその威厳ある姿を残しています。

本殿の左後ろには、ひっそりと石鎚大権現の祠が佇んでいます。この祠は2つあり、もともとからある石祠の隣に、菊間瓦で作られた一回り小さな祠が並んでいます。石鎚大権現は、西日本最高峰の石鎚山を御神体とする信仰で、古くから山岳信仰の中心として知られ、強力な守護神として信仰を集めています。この信仰は特に四国地方で根強く、災厄除けや家内安全を祈る人々に広く崇敬されています。

この小さな祠の中には、石鎚蔵王大権現の像が安置されており、台座には「前神寺」と記されています。前神寺は、石鎚山の信仰の中心であり、この地域における石鎚信仰を象徴する存在です。

祠は、地元の誇る菊間瓦で丁寧に作られています。菊間瓦は、この地域(菊間)の特産品で、耐久性と美しさに優れており、古くから建築材料として愛用されてきました。この祠は、地元の瓦職人が結婚50周年を祝う特別な節目である金婚記念として奉納したもので、祠の背後にはその職人の名前が刻まれています。地元の信仰と伝統が、このような形で後世に受け継がれていることを感じられる場所です。

境内には、菊間瓦製の狛犬も見られます。この狛犬も金婚記念として奉納されたもので、菊間町が瓦の産地として有名であることを象徴する存在です。狛犬の姿は、地元の伝統技術が継承されている証であり、その力強さと温かみが訪れる者に深い感銘を与えます。

境内には、菊間瓦製の狛犬も見られます。この狛犬も、結婚50周年を祝う金婚記念として奉納されたもので、菊間町が瓦の産地として有名であることを象徴する存在です。

金刀比羅神社を訪れた際には、歴史と自然が織りなすこの静かな空間で、ゆったりとした時間を過ごしてみてください。

神社名

金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)

所在地

愛媛県今治市菊間町浜3363

主祭神

大物主神(おほものぬしのみこと)

境内社

石鎚大権現

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