今治城は市民にとって定番のお花見スポットの一つで、3月下旬〜4月上旬にかけて、桜と今治城のコラボを美しい光景を見ることができます。
城の敷地内の吹上公園では、桜の下で敷物を広げたり、ベンチに座ってお花見を楽しむのが定番ですが、意外にも今治城は観光客が少いため、これだけの素晴らしい光景の中にあっても、都会では絶対に考えられない静かに桜と城の美しさを堪能することができます。
さらに、夜にはライトアップされたお城と夜桜によって幻想的な雰囲気につつまれます。少し肌寒いですが、近くのコンビニでおつまみとお酒を購入して、歴史の中でゆったりと感じる時間はとてもつもない贅沢です。
藤堂高虎が手がけた「日本100名城」
建設は、豊臣秀吉の命令で建設が始まったとされており、築城の名手である藤堂高虎が手がけました。1604年に着工され1620年に完成したこの城は、四国の瀬戸内海に面したその美しさと戦略的な位置が高く評価されました。
瀬戸内海を見渡す位置にある今治城からは、来島海峡大橋を含む息をのむような瀬戸内海の景観を見ることができます。そんな絵のように美しい風景も相まって今治城は、日本100名城にも選ばれています。
日本3大水城「海城」
今治城は大きな特徴の一つは、美しい水堀と海沿いの立地が作り上げた屈指の防御力にあります。
本丸、二の丸、三の丸から成り、それぞれ独立した防御能力を持っており、特に、潮の干満によって変化する独特の海水堀は海から船が直接入ることができ、日本のお城の中でも珍しい「海城」として知られています。
このような特徴から、日本の三大水城の一つに数えられています。
夜には温かい色でライトアップされた城が、天守閣や石垣が海水堀の表面に反射する映えスポットになっています。
今治城の焼失と復活
歴史的に、今治城は大きな戦いに巻き込まれることはありませんでしたが、徳川幕府の最後の年には重要な役割を果たしました。明治維新後、廃仏毀釈などによって一部の城は解体、公園に転用され、その後の火事によって焼失してしまいましたが、主な天守閣やいくつかの門などは今日も残っており、重要文化財に指定されています。
昭和55年(1980年)には、鉄筋コンクリートとして見事に復活を果たした今治城は、今ではその美しい景観と歴史的な重要性から、多くの観光客を魅了しています。
今治を訪れた際には、ぜひ今治城を訪れてみてください。