「大浜八幡大神社(おおはまはちまんだいじんじゃ)」は、来島海峡大橋の素晴らしい景色が広がる絶景ポイント大浜港の付近にある神社です。
参道には二つの大鳥居があり、「八幡宮」と「大濱八幡宮」の二の鳥居が立っています。神社には城下町の商人が寄進した狛犬や灯篭など石造物などがあり、地域の人々にとても大切にされているのが感じられます。
元々は「大濱宮」と呼ばれていましたが、859年に大分の宇佐八幡宮から八幡神を勧請し、現在の大浜八幡大神社という名前になりました。
江戸時代になると、大浜八幡大神社は今治藩の総氏神として地域から厚く崇敬されるようになりました。歴代の今治藩主やその家族も度々この神社を訪れて参詣しており、伊予国守護の河野氏や、近隣の来島を拠点としていた大海賊「村上海賊(村上水軍)」の伊予村上氏の一族である来島氏といった、地域の有力者から深い崇敬を受けてきました。
特に江戸時代の頃の大祭(旧暦8月15日)は、今治地方最大の祭りで、神輿が城下町や今治城内まで練り歩いていたと伝えられています。
もう一つ、この神社の重要な特性として初代内閣総理大臣「伊藤博文」との繋がりがあります。伊藤博文の母親は今治市出身で、自身も伊予国にルーツを持っています。そのため、境内には伊藤博文を讃える像があり、見どころの一つとなっています。