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『戦争プロパガンダ 10の法則』戦争について考える

災害もだけど、戦争について考える一週間ですね。

戦争について、今治でも市立図書館でも今月の25日に講演会があるようです。

戦争を振り返ると、人類の歴史は戦争の歴史といってもいいぐらい、ずっと戦争をしてます。

以下は可視化してくれているわかりやすい動画です。

yaxsocom/YouTube

戦争しすぎ。

さてさて

突然ですが、戦争プロパガンダ10の法則っていう本をご存知でしょうか?

これは、フランスのジャーナリストであるアンヌ・モレリ(Anne Morelli)が書籍『De la propagande, comment manipuler l’opinion en démocratie』の中で提唱した法則で、それの日本語訳です。

戦争(殺し合い)という、普通じゃない状況に突入するにあたって、指導者がプロパガンダで大衆を動かすパターンを分析してる本で、戦線布告〜戦時中まで指導者は以下のように自分たちに語りかけてきます。

  1. われわれは戦争をしたくはない
  2. しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
  3. 敵の指導者は悪魔のような人間だ
  4. われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う
  5. われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
  6. 敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
  7. われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大
  8. 芸術家や知識人も正義の戦いを支持している
  9. われわれの大義は神聖なものである
  10. この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である
1.われわれは戦争をしたくはない

これはもうあれですね、そのままですね。宣戦布告で自分たちから戦争をふっかけるけど、俺らは本当は平和主義者で戦争なんかしたくないって感じです。

2.しかし敵側が一方的に戦争を望んだ

1の続きですね。本当は戦争したくないけど相手が戦争をする気まんまんだった。だからやるしかなかった、仕方なかった。

3.敵の指導者は悪魔のような人間だ

相手がどれぐらい酷い人間なのかってことをアピールして、正義の名の下に倒さなればいけない的な感じです。

4.われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う

これは大義名分ですね。この戦争は利益のためじゃないってことですね。でも戦争って、宗教戦争とかも含めて突き詰めれば基本的に土地を巡る争いなので、戦争で土地を支配下に置いてるのをよく見ると思います。

戦争(殺し合い)をする本当の理由、国の利益ですね。

5.われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる

戦争の途中、自分たちの攻撃で民間人や子供・学校などが被害に遭うことがあります。この時に国内では俺たちの国おかしくね?この戦争は正義なのか?みたいな声が上がります。

その時に、相手の残虐行為をアピールしてこちらの残虐性を正当化します。

6.敵は卑劣な兵器や戦略を用いている

いわゆるダーティーボムといった感じですね。核爆弾、原発への攻撃・大量破壊兵器。でも歴史的には両軍もゴリゴリ使ってますよね。クラスター爆弾とか焼夷弾。

7.われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大

これも戦時中ですね。例えば、日本がWW2で行っていた国内向けプロパガンダです。負けてくると士気がさがるから、勝ってるぜ!って思わせないとってことですね。

8.芸術家や知識人も正義の戦いを支持している

いわゆる芸能人、スポーツ選手、今ならインフルエンサーとか影響力の強い人もこの戦争を支持しているってアピールします。国民が戦争賛成に向かわせるためのプロパガンダですね。

9.われわれの大義は神聖なものである

これは宗教絡み、っていうか正義は我にあり的なやつです。俺たちの戦いは聖戦であるって感じです。

10.この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である

反戦行動をする人は売国奴扱いされます。反戦運動がおこったとき国家権力で全力で鎮圧に計ります。この段階になるともう止めれません。

この本を読むとメタ的に戦争を見ることができるかもしれません。
メタ的にって使ってみたかっただけです)

マジメにこの10の法則に照らし合わせて、過去の戦争や宣戦布告を調べるとぞっとするような気づきもあるかもしれません。

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